ジャーヘッド

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「男は何年も銃を持ち、そして戦争に行く。帰国し、もう銃は手にしない。だが、その手で何をしても、女を愛したり、家を建てたり、息子のオシメをかえても、その手は銃を覚えている」

「ジャーヘッド」
監督:サム・メンデス、脚本:ウィリアム・ブロイルズJr.
出演:ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、クリス・クーパー、ジェイミー・フォックス


ストーリー:湾岸戦争に派兵された元海兵隊員アンソニー・スオフォードによる『ジャーヘッド/アメリカ海兵隊員の告白』が原作。「戦争文学の最高峰」とも評され、全米でベストセラーになった。祖父、父とも軍人の家に生まれたスオフォードは1988年、18歳で海兵隊に入隊する。教官や気の荒い兵士たちのシゴキには馴染めなかったが、エリートである斥候狙撃隊の候補に選ばれ、厳しい訓練に勝ち残る。そして90年、イラクによるクウェート侵攻が起こり、スオフォードもサウジアラビアに派遣される。訓練を活かす時がきたと士気を高める兵士たち。しかし戦闘はなかなか開始されず、約半年の間、長い待機を余儀なくされる。やっと戦闘が始まるが、空爆中心の戦争に、歩兵の出る幕はない・・・。
※ジャーヘッドとは、海兵隊員の丸刈り頭のこと。

海兵隊は、上陸作戦における地上戦闘を主な任務とする部隊です。日本では、記憶に新しい04年沖縄国際大学構内へのヘリ墜落、95年の3人の海兵隊員による少女暴行事件など、米軍がらみの事件・事故の多くが海兵隊によるものであり、印象はあまりよくありません。

感想: 戦闘シーンは殆んど出てこず、主人公の内面や、同僚たちとの人間関係がメインです。
「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス監督作品だけあって、アメリカへの批判や皮肉があらゆるシーンに込められています。
 でも、軍隊の性質というより、男性集団の暴力的で下品な部分がこれでもかとクローズアップされ、全編通して、いい気分にはなれませんでした。。。

軍隊では教官による理不尽な訓練で、徹底的に獣になること・攻撃的になることを強要され、訓練以外の場でも兵士達の荒っぽい悪ふざけの洗礼をうけます。
派兵された砂漠でスオフォードが直面したのは、憧れと幻滅、退屈、大切な人から忘れられていく孤独。そして、砂漠に転がる黒焦げの死体、死体にイタズラをする仲間の兵士、空から降ってくる油の雨など。
命令も理不尽です。CNNに見せるからと45度の砂漠で、防護服を着たままフットボールさせられたり。戦闘が始まる前には、副作用が出ても文句はいわないとの書類にサインさせられた上で、化学兵器に備えた錠剤を飲むよう言われます(飲むフリをして吐き出すのですが)。

 個性も必要なく、考えずに動くコマとして洗脳される兵士たち。
下品なジョークや悪ふざけは、様々な疑問や窮屈な生活を忘れようとするためなのか?
と思うくらい、そればかりの世界です。

 テーマは面白かったのですが、多分、ずっと眉根に皺を寄せて観ていたと思います(^^;)
上映後は、「この映画、どんな人たちにススメればいいのかな」と考えてしまいました。


追加なんだが、すごくマイナスなことばかり書いちゃいました(><)
でも、後から思い返すに映像は独特で、美しく、お洒落でした!
構図とか、すごく考えて作っていたと思います。
選曲も面白かった!
監督の個性がバッチリ出ていた映画だと思いますよ!!


さらに追加
こういう映画があるなら、イラクにこもっている自衛隊の実態についての映画も、
作ってみたら結構人が入るかもしれませんね。

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