硫黄島からの手紙

画像父親のたちの星条旗」よりも、さらに淡々としている印象でした。

硫黄島からの手紙」クリント・イーストウッド監督、渡辺謙、二宮和也、中村獅童ほか出演。

お詫び:12月9、10日に「硫黄島からの手紙」と「007 カジノ・ロワイヤル」に貼っていただいたTBの一部を承認・公開しようとして間違えて削除してしまいました。ご自分のTBが反映されていない方は、お手数ですがもう1度TBしていただけると幸いです。

物語:戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、アメリカ留学の経験を持ち、西洋の軍事力も知り尽くしている陸軍中将の栗林忠道(渡辺謙)が、本土防衛の最後の砦ともいうべき硫黄島へ。指揮官に着任した彼は、長年の場当たり的な作戦を変更し、西郷(二宮和也)ら部下に対する理不尽な体罰も戒めるなど、作戦の近代化に着手する。 (シネマトゥデイ)

感想:イーストウッド監督が意図的にやっているのでしょうけれど、敢えてまとめずに、感傷も排斥するような形で物語が進んでいきます。
映画終了直後は「エッ、これで終わっちゃうの」という感じでした。
逆にそのおかげで、色々と考えましたけど。

「父親達の星条旗」では姿が見えない怖い存在だった日本兵ですが、
彼らは戦闘が始まる前にはすでにボロボロでした。

西郷は、戦争に冷めています。
それもそのはず。戦争のために家業のパン屋も続けられなくなり、
身重の妻をたった一人で残してきてしまったのですから。
「天皇陛下、バンザイ!!」と叫んでいても、明らかに目はうつろ。

この映画の二宮君は「無気力な現代の若者」という雰囲気だったのですが、
この無気力さが、戦争へのやる気のなさを感じさせるには良かったのかも

栗林は家族を守るために戦争で死ぬ覚悟ですが、
西郷達一兵卒は、家族を恋しがりながら、生きて帰れないことを
悲しんでいるように描かれています。

「父親たちの星条旗」の兵士達は、仲間のために闘っていた印象でしたが、
「硫黄島からの手紙」では、兵士と家族との繋がりがメインのようでした。

私の大好きな伊原剛志さんも、オリンピック金メダル保持者の「バロン西」として登場します。
1人だけ、貴族風のシャツやスカーフ、ネックレスを身につけており、
硫黄島にこんな人がいたのか~、と驚きます。
最後まで、紳士の役でした。

裕木奈江は久しぶりに見ました。エンドロールでは“NAE”とだけ出ていたように思います。

戦闘シーンでは「父親たちの星条旗」とリンクしている逸話も出てきて、
1作目のことを嫌でも思い出します。
なので米兵側を「敵」として観られなかったです。

しかし36日間も戦闘が続いているようには観えず、5日間位の話しかと思いました。

最初と最後に、05年の硫黄島でのシーンが挿入されます。
どうしてあんな戦争が起こったのか。
この映画は、「兵士の美談」として語られてほしくないなと思いました。
人にこんな風に死ぬことを強いる国は、「美しい国」でも何でもないのですから。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2006年12月10日 00:12
aiaiさん、こんばんは♪
こちらからのTBが不調のようです(泣)
イーストウッドの描き方って決して美談ではないのがいいですね。
一ヶ月以上の戦いに見えなかったのは私もちょっと残念に思いました。
5日間も飲まず食わずでも俳優さんはだれもやせ細っていないし・・・(汗)
それは仕方のないことですが・・・。
バロン西にしても、栗林中将にしても、アメリカ帰りの方はみなさんちょっと紳士っぽくて他と差をつけていましたね~。
2006年12月10日 05:53
兵士の美談なんかじゃありませんでしたよね~
誰だって命が惜しいといった人間臭さが良かったです。

裕木奈江に萌え~というダジャレは思いつきませんでした・・・
2006年12月10日 22:27
ミチさん TBとコメントありがとうございます!
TBの承認・公開に時間がかかってしまってごめんなさい。
gooブログとの相性は悪かったみたいですが、最近はちゃんと届いています。

そうそう兵士が元気そうに見えましたよね!
二宮君も、雑草汁ばかり飲んで力が入らない兵士には見えませんでした(^^;)
小柄だからエネルギーもちょっとで足りたとか、そういう話じゃないですよね!?
2006年12月10日 22:30
kossyさん いつもブログを参考にさせていただいてます!
裕木奈江に萌え~、は私も思いつきませんでした(笑)
久しぶりに見たと思ったらハリウッドデビューとは、
結構ビックリしました。
2006年12月29日 17:54
こんにちは、ケントです
またTBさせてください。
戦争映画というよりヒューマン映画です。
いつもどこでも弱者たちが犠牲になるのですね。
そんな強いメッセージが聞こえました。
ただ二宮クンのため口は、現代流で最初は歯車が噛み合わない感がありましたね。
では良いお年をお迎えください(^^♪
2006年12月30日 15:44
こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
映画「硫黄島からの手紙」もとりあげています。
よかったら、寄ってみてください。

http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
2007年01月03日 22:48
ケントさん
TBとコメントありがとうございました!!
二宮君には私もちょっと違和感がありました(^^;)
あの時代の人には見えなかったです。

「硫黄島からの手紙」は、アメリカでも評価が高いそうですね~。
日本語だし日本人ばかりだし、倦厭されそうな気がしていたのですが。
むこうで大きな賞をとるのかも!?

この記事へのトラックバック

  • 映画「硫黄島からの手紙」

    Excerpt: 映画館にて「硫黄島からの手紙」 クリント・イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」に続く硫黄島二部作第二弾は日本側の視点から描いた作品。 1944年6月硫黄島に着任した栗林忠道陸軍中将(渡辺謙)は.. Weblog: ミチの雑記帳 racked: 2006-12-10 00:09
  • 「硫黄島からの手紙」祖国の為知略を尽して守り抜いた指揮官と2万の守兵

    Excerpt: 「硫黄島からの手紙」は「父親たちの星条旗」の日本側から描かれた作品で、1945年2月に硫黄島を舞台にした太平洋戦争の激戦を舞台にした映画である。今回は日本側からみた硫黄島という事で守る側の心理と難しさ.. Weblog: オールマイティにコメンテート racked: 2006-12-10 10:56
  • 『硫黄島からの手紙』鑑賞!

    Excerpt: 『硫黄島からの手紙』鑑賞レビュー! 世界が忘れてはいけない島がある 硫黄島を知っていますか? 東京都小笠原村硫黄島―― グアムと東京のほぼ真ん中 日本の最南端に近い.. Weblog: ☆★☆風景写真blog☆★☆healing Photo! racked: 2006-12-11 02:45
  • 【劇場鑑賞138】硫黄島からの手紙(LETTERS FROM IWO JIMA)

    Excerpt: 1945年 硫黄島 アメリカが5日で終わると思っていた戦争を 36日間守り抜いた日本人たちがいた これは彼らの話である Weblog: ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! racked: 2006-12-14 23:06
  • 「硫黄島からの手紙」見てきました。

    Excerpt:  この映画のおかげで「硫黄島に行くにはどうすればよいのか?」という問い合わせが今までは月に1回くらだったのが、今では1日に何回も問い合わせがあるようになってしまったと新聞に載っていました。と言うわけで.. Weblog: よしなしごと racked: 2006-12-17 15:20
  • 「硫黄島からの手紙」事実を風化させるなと心に刻む

    Excerpt: 「硫黄島からの手紙」★★★★★必見! 渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮出演 クリント・イーストウッド監督、2006年、アメリカ 硫黄島が制圧されたら 米軍の戦闘機がいよいよ日本の本土.. Weblog: soramove racked: 2006-12-18 21:29
  • 硫黄島からの手紙 (Letters From Iwo Jima)

    Excerpt: 監督 クリント・イーストウッド 主演 渡辺謙 2006年 アメリカ映画 141分 戦争 採点★★★ 仕事や日常生活を送る中で常に感じることなのだが、ほんの少し立ち位置を変えるだけでも、物事が大きく違.. Weblog: Subterranean サブタレイニアン racked: 2006-12-20 20:48
  • 映画「硫黄島からの手紙」

    Excerpt: 原題:Red Sun, Black Sand (Letters From Iwo Jima) 硫黄島に眠っていた、その手紙は61年ぶりに発見された、地中にあった硫黄島からの手紙、それは輸送爆撃機「一.. Weblog: 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~ racked: 2006-12-23 14:26
  • 「硫黄島からの手紙」を観た

    Excerpt: 太平洋戦争末期、 硫黄島を舞台に、 激しい戦闘が繰り広げられた。 クリント・イーストウッド監督による「硫黄島二部作」の二作目。 Weblog: 雨ニモマケズ 風ニモマケズ racked: 2006-12-23 16:19
  • 硫黄島からの手紙(映画館)

    Excerpt: アメリカのきもち、日本のきもち、同じきもち―――。 Weblog: ひるめし。 racked: 2006-12-24 13:13
  • 硫黄島からの手紙

    Excerpt: 公開前からアカデミー賞の呼び声が高かったクリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島からの手紙」。「父親たちの星条旗」に続く2部作第2弾として、日本から見た硫黄島を描いています。いまや世界的な俳優になっ.. Weblog: ニュースをよむ! racked: 2006-12-25 20:47
  • 硫黄島からの手紙

    Excerpt:  この作品を観てつくづく感じさせられたことは、自分はクリント・イーストウッドのよき観客にはとうてい成り得ないことでした。  この名優にして老 Weblog: シネクリシェ racked: 2006-12-26 03:16
  • 硫黄島からの手紙

    Excerpt: ★★★★  米軍側から描いた『父親たちの星条旗』を観たときは、暗い画面で、戦闘服を着た同じような顔付きの米国人を覚えられるはずがなく、最後迄観るのがかなりしんどかった。       だが日本側からの描.. Weblog: ケントのたそがれ劇場 racked: 2006-12-29 17:54
  • 日本は硫黄島で2度負けた~「硫黄島からの手紙」

    Excerpt:  一部の軍事マニア、元軍人を除いて、どれだけの日本人があの小さな島、硫黄島での激戦に思いをはせてきただろうか。東京都に属するこの島の位置すら、僕らは指し示すことができない。クリント・イーストウッド監督.. Weblog: 万歳!映画パラダイス~京都ほろ酔い日記 racked: 2006-12-30 10:05
  • 硫黄島からの手紙

    Excerpt: 最後に出てくる負傷した米兵はライアン・フィリップではありません。 Weblog: ネタバレ映画館 racked: 2006-12-30 16:38
  • 硫黄島からの手紙 LETTERS FROM IWO JIMA

    Excerpt: 戦争映画は、ちょっと苦手なもので、パスしようかと思っていたんですが、なかなかの評判のようなので、とりあえず観ておこうかと。 というわけで今日は「硫黄島からの手紙 」。 大晦日の「UCとしまえ.. Weblog: いいかげん社長の日記 racked: 2006-12-31 19:53
  • 硫黄島からの手紙

    Excerpt: 予告通り,元旦から映画の日ということで映画館へ。気になっていた「硫黄島からの手紙」鑑賞。-Story-太平洋戦争の末期、硫黄島では日米の戦闘が開始されようとしていた。その頃、新しい指揮官、栗林忠道が降.. Weblog: たーくん'sシネマカフェ racked: 2007-01-02 17:06
  • 【劇場映画】 硫黄島からの手紙

    Excerpt: ≪ストーリー≫ 戦況が悪化の一途をたどる1944年6月。アメリカ留学の経験を持ち、米軍との戦いの厳しさを誰よりも覚悟していた陸軍中将・栗林が硫黄島に降り立った。着任早々、栗林は本土防衛の最期の砦であ.. Weblog: ナマケモノの穴 racked: 2007-01-03 08:39
  • ◆映画・硫黄島からの手紙

    Excerpt: 硫黄島からの手紙を観て来ました。 久しぶりの映画館・・・。 クリント・イーストウッドの作品は考えさせられるけど、 とっても重く、後味が悪く、苦手; 話題にはなっていたので 観たかったけど.. Weblog: 映画大好き☆ racked: 2007-01-06 01:25
  • 「硫黄島からの手紙」事実を風化させるなと心に刻む

    Excerpt: 「硫黄島からの手紙」★★★★★必見! 渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮出演 クリント・イーストウッド監督、2006年、アメリカ 硫黄島が制圧されたら 米軍の戦闘機がいよいよ日本の本土.. Weblog: soramove racked: 2007-01-08 21:26
  • 硫黄島からの手紙(12月9日公開)

    Excerpt: アメリカで公開された「父親たちの星条旗」に対して,日本で公開されたのが,この「硫黄島からの手紙」 日本とアメリカ,それぞれから見た,第二次世界大戦での硫黄島の戦いを描いている. ----(.. Weblog: オレメデア racked: 2007-01-12 15:37
  • 硫黄島の星条旗

    Excerpt: こんにちは【マミー】です^^ 『硫黄島の星条旗』 著者の父親の生き様にかつての日本人を感じるのはなぜか・・・日本降伏は原爆によって引導をわたされたことになっているが、実態としてはそれ以前に南方での制空.. Weblog: 家計と暮しの極意【家計と暮しを普通の主婦が極める方法】 racked: 2007-01-12 22:40
  • 「硫黄島からの手紙」 世界でシェアすべき作品  

    Excerpt: 公開中の映画「硫黄島からの手紙 」を観賞。 監督・製作:クリント・イーストウッド。製作:スティーヴン・スピルバーグ、ロバート・ロレンツ、製作総指揮・共同原案:ポール・ハギス。脚本:アイリス・ヤ.. Weblog: やまたくの音吐朗々Diary racked: 2007-01-21 05:22
  • 「硫黄島からの手紙」 アメリカ人も日本人も、同じ人間

    Excerpt: イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」に続く硫黄島二部作の二作目です。 「父親 Weblog: はらやんの映画徒然草 racked: 2007-02-04 16:36
  • ラストサムライ(いまさらですが 笑)

    Excerpt: 天気が悪い日には、部屋でのんびり映画鑑賞がいいんじゃないでしょうか(笑)その日はあまり天気が良くないから、二人でのんびり部屋でDVDでも見てのんびり過ごそうって話になりました。天気予報が、確実に雨だっ.. Weblog: 気の向くままに♪ racked: 2007-02-16 17:47
  • 『硫黄島からの手紙』

    Excerpt: 世界が忘れてはいけない島がある   ■監督 クリント・イーストウッド■脚本 アイリス・ヤマシタ ■キャスト 渡辺 謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬 亮、中村獅童  □オフィシャルサイト  .. Weblog: 京の昼寝~♪ racked: 2007-02-19 17:30
  • 硫黄島からの手紙

    Excerpt: クリント・イーストウッド監督の2部作『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』。本作は日本側から見た硫黄島の闘いを描き、そこで何か起こったのか、兵士たちは何を思って闘ったのか、 Weblog: あなたに読んでもらいたい本 racked: 2007-03-09 17:02
  • 硫黄島からの手紙

    Excerpt: 「父親たちの星条旗 」と同時期に作られ、同時期に公開された クリント・イーストウッド監督の作品。 DVDで鑑賞。 2006年、硫黄島の地中から発見された数百通もの手紙。 それは61年前.. Weblog: 映画、言いたい放題! racked: 2007-06-16 03:02
  • 硫黄島からの手紙

    Excerpt: 世界が忘れてはいけない島がある。 【関連記事】 「父親たちの星条旗」 Weblog: Addict allcinema 映画レビュー racked: 2009-08-06 16:34