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zoom RSS イノセント・ボイス 12歳の戦場

<<   作成日時 : 2006/03/04 02:27   >>

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「神様、きこえますか。僕は戦わなければいけないのですか?」このフレーズは、一言で映画の内容を言い表してます。今でも世界で30万人以上の子どもが“兵士”にされている現実。本当は子どもを守るためにこそ、大人が「闘わ」ないといけないのにね。大人はこんな問いを子どもにさせてはいかんです。


「イノセント・ボイス 12歳の戦場」監督:ルイス・マンドーキ、出演:カルロス・パディジャ


物語:11歳のチャバは母と姉、弟の3人暮らし。父親は内戦が始まったとき、1人で米国に行ってしまった。銃撃戦に巻き込まれる恐怖に日々、おびえながらも、子ども達は楽しいことを見出し、伸びやかに暮らしている。でも、チャバは12歳になるのが怖くてたまらない。12歳になると男の子は政府軍に徴兵されてしまうから。

感想:1980年から12年続いたエル・サルバトルの内戦。その中を生き抜いたオスカー・トレスさんが、自身の少年時代を描いた映画です。左翼ゲリラVS米軍の支援を受けた政府軍との内戦で、7万5千人が死亡し、100万人以上の亡命者をうんだそうです。
「オリバー・ツイスト」でも思ったけど、子どもにどんな「環境」を与えるのかは、大人の責任だと思います。映画の中で、戒厳令がひかれたような状態でも、子ども達を学校に行かせつづけた親、教師、人々をかばいつづけた神父さんに「大人」としての良心を見、学校にまで戦いを持ち込む兵士たち(政府軍であろうと、ゲリラであろうと)に「大人」の無責任さを見ました。

オリバー・ストーン監督の「サルバトル 遙かなる日々」(1986)も、この内戦を取り上げてますね。でも、あれは白人ジャーナリスト(クセが強い)が主人公だったこともあって、今回の映画とはずいぶん雰囲気が違いました。
これは子どもと母親という、もっとも被害に合う人々の目から見た、戦争の話しです。
重いテーマながら、子ども達の生き生きとした笑顔や伸びやかさに見とれました。

そして母の強さ。あのお母さんは、今の私と同世代じゃないのかな。
「何があっても子どもを守り抜く、絶対にこの子たちの手を離さない」という決意が、どのシーンからも感じられました。その気持ち、ちょっとわかるなあ。
子どもを守っているように見えても、お母さんにとっては子どもこそが生きる支えもあり、エネルギーの源なんでしょうね。

この映画からは、村の人々が左翼ゲリラの方にシンパシーを持っていたことがわかります。
政府軍は腐敗しきっており、住民を弾圧するだけ守ってくれない。
そんな政府軍を援助する米軍も、住民の味方ではありません。
でも、ラストでチャバが亡命した先はアメリカで、その後家族との再会を助けたのもアメリカの人々なのでしょう。そう考えると、アメリカというのは面白い国でもあります。


クライマックス、友人を殺され、自分も殺されかけたチャバは、遂に自分も銃を手にします。
あの時のチャバの行動が、この映画の、一番の鍵だと思いました。

映画としても、とてもよく出来ていると思います。
“ぴあ”の満足度ランキングで、91.9点が出ていたのも、十分もうなずけます。
多くの方にみてほしいです。

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イノセント・ボイス −12歳の戦場−
「神様、きこえますか。僕は戦わなければいけないのですか?」 監督:ルイス・マンドーキ 脚本:オスカー・トレス 出演:カルロス・バディジャ、レオノア・ヴァレラ、ホセ・マリア・ヤスビク、ダニエル・ヒメネス=カチョ、他 公式HP:http://www.innocent-voice.com 劇場:シネスイッチ銀座 ...続きを見る
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イノセント・ボイス -12歳の戦場-
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toe@cinematiclife
2006/03/11 00:44
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2006/04/17 13:28
イノセント・ボイス〜12歳の戦場
ベルリン映画祭最優秀作品賞(児童映画部門)。 世界中の人にこの映画を観てほしいなあ・・。公式サイト 映画には大きくわけると二つあると常々思ってるんですが、 ひとつは、娯楽として楽しい映画(たとえお涙頂戴ものであっても) もうひとつは、メッセージを放つ映画(たとえお笑いであっても)。 そして「イノセント・ボイス」を観てあらためて思いました。 とにかく映画って素晴らしい〜って。 この映画はメッセージ ...続きを見る
シネマでキッチュ
2006/04/18 18:04
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茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行...
2007/01/20 16:46

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